診療案内

Medical information

インフルエンザ予防接種

当院では中学生以上の方を対象に予防接種を行っております。小学生以下のお子様の接種をご希望の方は、小児科専門の医療機関での接種をおすすめいたします。

東川口エリアでインフルエンザ予防接種を受けるなら、駅徒歩5分、土日も対応している当院へお気軽にお越しください。

接種料金について

令和7年度のインフルエンザ予防接種の費用は下記の通りです。

一般(自費):3,500円(税込)

川口市在住の65歳以上の方:1,000円(税込)
 ※川口市から届く「予診票(受診券)」を必ずご持参ください。
 ※予診票をお持ちでない場合は、助成が適用されず自費扱い(3,500円)となります。

川口市の助成について

川口市では、対象となる65歳以上の方へ「インフルエンザ予防接種予診票(受診券)」を郵送しています。
この書類を医療機関に提出することで、市の助成が適用され、自己負担1,000円で接種を受けることができます。

予診票を紛失された場合や届いていない場合は、川口市健康増進課(保健センター)にて再発行が可能です。
予診票がない場合は、助成対象外となりますのでご注意ください。

よくある質問

インフルエンザ予防接種は何歳から打てますか?

当院では中学生以上(13歳以上)の方を対象にインフルエンザの予防接種を行っております。

小学生以下のお子様の接種につきましては、恐れ入りますが小児科専門の医療機関へご相談くださいますようお願いいたします。

インフルエンザワクチンはどのように製造され、効果を発揮するのですか?

インフルエンザワクチンは、インフルエンザウイルスを鶏卵に投与し、卵の中でウイルスを増殖させることから製造が始まります。

増殖したインフルエンザウイルスをエーテルで処理して殺菌し、ウイルスの表面にある殻の部分(HA:ヘマグルチニン)のみを抽出します。これは、インフルエンザウイルスの「死骸」のようなものと考えていただければ分かりやすいでしょう。このインフルエンザワクチンを体内に投与することで、体は弱い免疫反応を起こし、免疫細胞がインフルエンザウイルスを認識・記憶します。これにより、本物のインフルエンザウイルスが体内に侵入した際に、免疫システムが事前に準備されているため、ウイルスを早期に撃退したり、感染したとしても症状が軽度で済むようになります。

当院では「やさしく丁寧な医療」を大切にし、専門的な知識を活かしつつ、わかりやすく、親身な説明を心がけています。ご不明な点があれば、お気軽にご質問ください。

インフルエンザ予防接種を受けられない人はいますか?

体調がすぐれない方、特に熱が37.5℃以上ある方は、後日改めて接種をご案内しております。

インフルエンザワクチンは、弱い免疫反応を意図的に起こすことで免疫を獲得します。発熱している時は、体内で何らかの細菌やウイルスと免疫細胞が戦っている状態ですので、無理にインフルエンザワクチンを接種しても、十分に効果を発揮しない可能性があります。そのため、37.5℃以上の方には、添付文書にも記載されている通り、接種を控えるようお願いしております。同様に、

  • 他の急性疾患にかかっている方
  • 体調が悪く薬を服用している方

なども、免疫力が低下している可能性があるため、ワクチン接種によって効果が十分に得られなかったり、症状の治りを妨げたりする可能性があります。体調が良好で熱がない時にご来院いただくことをお勧めいたします。

卵アレルギーがある人はインフルエンザワクチンを打てないのでしょうか?

よほど重度の卵アレルギーでない限り、ほとんどの場合問題ありません。

インフルエンザワクチンは鶏卵を利用して製造されるため、以前は卵アレルギーのある方は注意が必要とされていました。しかし、製造技術の進歩により、現在のワクチンにはごく微量な卵の成分しか含まれていません。そのため、卵が含まれている食品を摂取しても問題ない方であれば、ほとんどの場合で問題なく接種できます。卵の成分が少しでも含まれている加工品を食べるとアレルギー症状が出るような重症の方(特に小さなお子様)は、総合病院を受診して、接種が可能かどうかの判断を仰ぐ必要があります。

過去にアレルギー症状が出た方でも、現在卵を摂取できる方はほぼ問題ありませんので、安心して予防接種を受けてください。実際に日本では、インフルエンザワクチン接種によるアナフィラキシーの報告事例はほとんどありません。

当院は、患者さま一人ひとりの声にしっかり耳を傾け、安心して治療に臨めるよう心がけています。アレルギーに関するご不安がある方も、どうぞお気軽にご相談ください。

インフルエンザ予防接種は毎年接種する必要がありますか?

インフルエンザ予防接種は、毎年流行するインフルエンザの型を予測して異なるタイプのワクチンを投与するため、毎年接種する必要があります。

インフルエンザにはA型、B型、C型がありますが、人に感染して流行するのは主にA型とB型です。インフルエンザウイルスは、表面にある「ヘマグルチニン(HA)」と「ノイラミニダーゼ(NA)」という2種類のタンパク質が変化するため、毎年流行する型が変わります。特にA型インフルエンザは、HAが16種類、NAが9種類もあり、144種類もの組み合わせが存在します。

世界保健機関(WHO)が世界各地の情報を基に、その年に流行する可能性が高いインフルエンザの型を予測し、それに基づいて日本でもワクチンのタイプが決定・製造されます。つまり、毎年その時に流行しそうな型に合わせてワクチンが作られるため、前年に接種したワクチンが今年の流行に対応できないことがあります。そのため、「去年インフルエンザ予防接種を打ったから今年は必要ない」ということはありませんのでご注意ください。

当院では、皆さまの健康を支える「健康の木」として、地域の皆さまと共に歩んでいきたいと考えております。適切な予防策で、健やかな毎日を送りましょう。

インフルエンザ予防接種を打つ前に、インフルエンザにかかってしまったらもう接種の意味がないですか?

インフルエンザには複数の型が存在するため、一度インフルエンザに罹患しても予防接種を受ける価値は十分にあります。

「もう今年はインフルエンザにかかったから、ワクチンは不要だ」とおっしゃる方がいらっしゃいますが、インフルエンザは先に述べたように100種類以上のタイプが存在します。また、その時期によって流行するタイプも変わってきます。実際に、同じシーズン中に2回、3回とインフルエンザに罹患する患者様も珍しくありません。

現在主流の4価ワクチンには、

  • インフルエンザウイルスA型株(H1N1株とH3N2株の2種類)
  • インフルエンザウイルスB型株(山形系統株とビクトリア系統株の2種類)

と、それぞれ複数のタイプのウイルスが含まれています。したがって、一度インフルエンザに罹患された方も、体調が改善しましたらぜひ予防接種をご検討ください。

当院は、風邪や発熱、胃腸炎、高血圧や糖尿病などの生活習慣病まで、内科全般の診療を丁寧に行っています。ご自身の体調に関して気になることがあれば、どんなことでもお気軽にご相談ください。

インフルエンザの予防接種を投与すべき時期は?

10月中旬から12月末までをお勧めしております。

インフルエンザの流行時期は毎年多少異なりますが、一般的には12月前後から徐々に発生し始め、1月から2月にかけてピークを迎え、3月頃まで続く傾向があります。

インフルエンザワクチンの効果は、接種してから個人差はありますが、約2週間後から5ヶ月間程度持続すると報告されています。そのため、10月中旬頃からの接種をお勧めしております。10月に接種すれば、翌年3月頃までの流行期に効果が持続するのが一般的ですので、早すぎるということはありません。また、インフルエンザが猛威を振るう1月に入る前までには接種を済ませておくのが良いでしょう。遅くとも12月末までには予防接種を終えることをお勧めします。

当院は東川口駅から徒歩5分圏内とアクセス便利な立地で、土日診療も行っておりますので、お仕事や家事でお忙しい方も、ご自身のライフスタイルに合わせてご来院いただけます。

インフルエンザの副作用は?

インフルエンザ予防接種によってインフルエンザに罹ることはありません。ただし、20~30%の方に副反応を認める可能性があります。

一部の方に、免疫反応として以下の症状が見られることがあります。

  • 発熱
  • 頭痛
  • 悪寒(寒気)、倦怠感(だるさ)

これらは、インフルエンザ予防接種によってインフルエンザに感染してしまったわけではありません。インフルエンザ予防接種は、インフルエンザウイルスの「死骸」を入れて免疫力を獲得する不活化ワクチンです。そのため、予防接種を投与したからといってインフルエンザにかかるということはありません。投与直後の発熱は免疫反応によるもので、通常は人に感染させるものではありません。

ただし、免疫ができるまでに2週間前後かかるため、予防接種の効果が出る前にインフルエンザに罹ってしまう可能性はあります。

最も多い副作用は、注射部位の以下の症状で、20~30%の方に認められると言われています。

  • 紅斑(赤み)
  • 腫脹(腫れ)
  • 発赤(赤くなること)

これらはインフルエンザ予防接種に限らず、注射を投与すると一定の確率でどうしても起きてしまう副反応です。インフルエンザ予防接種が特別に多いわけではありません。多くの方は数日で改善することが多いので、慌てる必要はありません。

当院では、患者様一人ひとりに寄り添い、「難しい言葉ではなく、納得できる説明」を大切にしています。副作用に関しても、ご不安な点があればお気軽にご質問ください。

インフルエンザ予防接種後にしてはいけない行動は?

激しい運動や飲酒は控えましょう。お風呂は問題ありません。

インフルエンザ予防接種後は、先に述べた副作用として、免疫反応によって発熱や倦怠感が出る可能性があります。特に激しい運動や飲酒はこれらの症状を活性化させる可能性があるため、インフルエンザ予防接種後24時間は控えるようにしましょう。また、歯医者での抜歯などの処置も、投与後はお控えください。逆に言えば、飲み会や歯医者の予定がある方は、その日は避けて予防接種を受けるのが良いでしょう。

一方、お風呂に関しては入っても問題ありません。ただし、予防接種部位を強くこすらないように気をつけてください。

当院は、地域全体の健康を守る存在であり続けることを目指しており、健康診断や予防接種なども通じて、地域の皆さまの健やかな暮らしをサポートいたします。

妊婦でもインフルエンザ予防接種を受けても良いですか?

妊婦の方は、むしろインフルエンザ予防接種が推奨されています。

副作用の項目でも記載したように、インフルエンザ予防接種は、インフルエンザウイルスの死骸を投与して免疫をつける不活化ワクチンです。そのため、インフルエンザ予防接種を投与したからといってお腹の赤ちゃんに感染することはありません。むしろ、妊娠中や出産直後にインフルエンザに罹患してしまうことの方が大きな問題です。高熱で体調を崩してしまうと、お腹の中の赤ちゃんにも良くありませんし、出産直後にお母様がインフルエンザに罹患してしまうと、お子さんの世話を誰がするのか困ってしまう状況になりかねません。

そのため、ガイドラインでも妊婦さんのインフルエンザ予防接種は推奨されています。お腹の中の赤ちゃんを守るためにも、ぜひインフルエンザ予防接種を受けてください。

「ここに来れば安心できる」そんなクリニックでありたいと願う東川口けやき通り内科・呼吸器内科クリニックでは、妊婦の方々も安心して予防接種を受けられるよう、丁寧な説明とサポートを心がけております。

インフルエンザの予防接種の効果は?

インフルエンザ予防接種の効果は5割から8割程度と言われています。また、インフルエンザに感染しても軽症で済むことが多くなります。

インフルエンザワクチンを接種することで、「メモリーB細胞」という免疫細胞がインフルエンザウイルスの情報を記憶します。これにより、いざインフルエンザウイルスが体内に侵入した際に、素早く抗体を作り出して攻撃することで、ウイルスを撃退することができます。年によって効果の「当たり外れ」はあるものの、その効果は5割から8割と高いと言われています。

一方で、100%感染を防ぐことは難しいため、インフルエンザ流行時期に発熱を認めた場合でも、「予防接種を打ったからインフルエンザではない」と断定できない点だけご注意ください。ただし、インフルエンザ予防接種を接種しておけば、たとえ感染したとしても、体がウイルスを早期に撃退できる可能性があるため、症状が軽度で済むことが多いです。