顔や手足のむくみ(浮腫)が気になる

朝起きたときに顔やまぶたが腫れぼったい、夕方になると靴がきつくなって履きにくい、指輪が抜けなくなったといった経験はありませんか。「昨日の夕食で塩分を摂りすぎたかな」「立ち仕事が続いたから」と様子を見ているうちに、症状が慢性化してしまうことも少なくありません。

むくみ(浮腫)は、体内の水分バランスが崩れ、細胞と細胞の間に余分な水分が溜まってしまう状態です。一過性の疲れや生活習慣によるものもあれば、心臓や腎臓、甲状腺などの内臓疾患が原因となっている場合もあります。「ただのむくみ」と自己判断せず、長引く場合や他の症状を伴う場合は、身体からのSOSかもしれません。

当院は東川口エリアにある内科・呼吸器専門クリニックとして、こうした日常的な不調の裏に隠れた病気の可能性を含め、親身に相談に乗ります。忙しい世代の方々にも通っていただきやすいよう、当院ではWeb予約に対応しており、待ち時間の短縮に努めています。

このような症状・状態は要注意

むくみには、心配のいらないものと、早急な治療が必要な病的なものがあります。ご自身の症状が以下のいずれかに当てはまる場合は、一度専門医による診察を受けることをお勧めします。

足のむくみが数日以上続いている

夕方に足がむくむことは健康な方でもよくありますが、一晩寝ても改善しない場合や、指で押した跡がなかなか戻らないような強いむくみがある場合は注意が必要です。また、片足だけが急激に腫れて痛みを伴う場合は、深部静脈血栓症(エコノミークラス症候群)などの血管の病気が疑われます。放置すると血栓が肺に飛ぶリスクもあるため、早めの受診が重要です。

息切れや動悸を伴う全身のむくみ

足だけでなく、顔やまぶた、手など全身にむくみを感じ、さらに階段を上るときに息切れがしたり、横になると息苦しかったりする場合は、心不全の可能性があります。心臓のポンプ機能が低下し、血液の循環が悪くなることで水分が体内に溜まってしまいます。また、腎臓病(腎不全やネフローゼ症候群など)でも、尿として水分を排泄できなくなり、全身のむくみが生じることがあります。これらは早期の治療介入が予後を左右します。

顔のむくみと倦怠感・皮膚の変化

朝起きた時に顔がパンパンにむくんでおり、日中も強いだるさ(倦怠感)や寒気、皮膚の乾燥、便秘などを感じる場合は、甲状腺機能低下症というホルモンの病気が隠れていることがあります。これは女性に比較的多く見られる疾患で、適切なホルモン補充療法を行うことで症状が劇的に改善することが多いです。単なる疲れや加齢のせいと諦めずにご相談ください。

薬の服用開始後に現れたむくみ

血圧の薬(カルシウム拮抗薬など)や痛み止め(NSAIDs)、一部の漢方薬などを服用し始めてからむくみが気になり出した場合、薬剤性浮腫の可能性があります。自己判断で薬を中止すると原疾患が悪化する恐れがあるため、必ず医師に相談し、薬の変更や調整を検討する必要があります。

当院で可能な検査・診断

むくみの原因は多岐にわたるため、まずは問診で症状の経過や生活習慣を詳しく伺い、必要な検査を行います。当院では、患者様の負担を考慮し、診断に必要な検査を効率的に実施します。

血液検査

むくみの診断において最も基本的かつ重要な検査です。腎臓の機能(クレアチニン、eGFR)や肝臓の機能、体内のタンパク質量(アルブミン)、電解質のバランス、貧血の有無などを調べます。また、心臓への負担を示すBNPという数値を測定することで、心不全の疑いがあるかを判断します。さらに、甲状腺ホルモンの数値を測定し、甲状腺機能の異常がないかも確認します。アレルギー反応や炎症反応の有無も併せてチェックし、全身状態を把握します。

レントゲン検査(胸部X線)

心臓の大きさや形を確認し、心拡大がないか、肺に水が溜まっていないか(胸水)、肺の血管がうっ血していないかを調べます。これは心不全の診断において非常に有用な情報となります。また、呼吸器内科として、肺や気管支に異常がないかも同時に確認し、息切れの原因が肺にあるのか心臓にあるのかの鑑別にも役立てます。

簡易睡眠モニター検査

睡眠中のいびきや無呼吸が指摘されている方で、むくみや高血圧、夜間の頻尿などが見られる場合、睡眠時無呼吸症候群(SAS)が関与している可能性があります。SASは心臓に大きな負担をかけ、心不全のリスクを高める要因となります。当院では、ご自宅でセンサーを装着して寝ていただくだけで検査が可能な機器を貸し出しており、普段通りの生活の中で検査を受けていただけます。

治療法と生活管理について

むくみの治療は、その原因となっている疾患や生活習慣に合わせて行います。

心不全や腎臓病などが原因の場合は、体内の余分な水分を尿として排出させる利尿薬を使用したり、それぞれの臓器の機能を保護する薬物療法を行ったりします。甲状腺機能低下症であれば、不足しているホルモンを補う薬を処方します。

また、薬物療法だけでなく、生活習慣の改善も非常に重要です。塩分の摂りすぎは水分を溜め込む大きな原因となるため、減塩を中心とした食事療法のアドバイスを行います。立ち仕事やデスクワークが多い方には、適度な運動やストレッチ、弾性ストッキングの着用方法などを指導し、足のポンプ機能をサポートする方法をお伝えします。

当院では、医師が一方的に指導するのではなく、患者様のライフスタイルや仕事の状況を考慮し、無理なく続けられる治療方針や生活改善策を一緒に話し合って決めていきます。

早めの受診が重要な理由

「たかがむくみ」と放置せず、早めに医療機関を受診することで、健康な生活を守るための大きなメリットが得られます。

重大な疾患の早期発見と進行抑制

むくみは、心臓、腎臓、肝臓、甲状腺といった生命維持に重要な臓器の機能低下を知らせる初期サインであることが多々あります。症状が軽いうちに受診し、原因を特定することで、病気の進行を食い止め、重症化を防ぐことができます。特に心不全や腎不全は、早期介入がその後の生活の質や寿命に大きく影響します。

日常生活の不快感解消とQOL向上

足の重だるさや靴がきついといった不快感、顔の腫れによる気分の落ち込みは、日常生活の質(QOL)を低下させます。適切な治療を受けることで、身体が軽くなり、仕事や家事、趣味などを快適に行えるようになります。また、夜間の頻尿や息苦しさで睡眠が妨げられている場合も、治療によって熟睡できるようになり、日中のパフォーマンス向上につながります。

将来的な合併症リスクの低減

むくみの背景に生活習慣病(高血圧や糖尿病など)が隠れている場合、それらを放置すると動脈硬化が進行し、脳卒中や心筋梗塞といった命に関わる病気のリスクが高まります。むくみをきっかけに全身の健康状態を見直し、適切な管理を行うことは、将来の大きな病気を予防するための最良の投資となります。

ご相談方法と受診の流れ

当院は東川口駅から徒歩5分の場所に位置しており、通院しやすい環境です。お仕事帰りや家事の合間など、ご都合の良い時間にご相談ください。

Web予約・問診について

当院では、患者様をなるべくお待たせしないよう、Web予約とWeb問診の事前記入を推奨しています。スマートフォンやパソコンから24時間いつでも予約が可能で、事前に症状や経過を入力していただくことで、当日の診察がスムーズに進みます。

診察当日の流れ

ご来院いただきましたら、受付をお済ませください。予約・問診がお済みであれば手続きは簡単です。その後、必要に応じて看護師による予診や検査を行い、医師による診察へと進みます。診断結果に基づき、治療方針について丁寧な説明を心がけています。最後に会計を済ませて終了となります。不安な点があれば、診察時に遠慮なくご質問ください。